ウクレレの始め方

初心者でも簡単!ウクレレのチューニング完全ガイド|音の合わせ方・注意点・便利アプリまで解説

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ウクレレの演奏で大切なのが「チューニング(音合わせ)」です。

いくら正しいコードで弾いていても、音がズレていれば美しいハーモニーは生まれません。チューニングが合っていないと、音が濁ったり、演奏していても気持ち悪く感じたりします。

特にウクレレ初心者の方は「ちゃんとコードを押さえてるのに変な音がする…」という場合、チューニングのズレが原因であることが多いです。

本記事では、ウクレレのチューニング方法を基礎から丁寧に解説します。便利なアプリや、Low-G/バリトンなどの特殊なチューニングも紹介するので、この記事ひとつでバッチリ理解できます!

ウクレレ初心者におすすめのチューニング方法は2つ

ウクレレの基本的なチューニング(スタンダードチューニング)とは?

弦を弾いたときに出る音を合わせることをチューニングと言います。4弦から1弦までの音はそれぞれそれぞれ「G・C・E・A」に合わせるのが標準です。

ウクレレを構えたときに、上側に来ているのが4弦です。

弦の順番と音の名前

弦の位置音名(アルファベット)周波数(Hz)備考
4弦(上)G(ソ)392Hz高音(High-G)
3弦C(ド)261.6Hz最も低い音
2弦E(ミ)329.6Hz中音
1弦(下)A(ラ)440Hz標準音(A4)

一般的なソプラノ・コンサート・テナーサイズのウクレレは、上記のチューニングが共通です。

「High-G」とは、4弦(G)が3弦(C)より高い音になることで、ウクレレ特有の明るく軽やかな音色が生まれます。

ウクレレのチューニング方法3選

一般的に使われるウクレレのチューニング方法は次の3つです。

  • クリップチューナーを使う【初心者向け】
  • スマホアプリを使う【簡単・便利】
  • 耳で合わせる【上級者向け】

クリップチューナーを使う【初心者向け】

ウクレレのチューニングで最も簡単で正確なのが、**ヘッドに取り付けるタイプの「クリップチューナー」**を使う方法です。振動を感知して音程を表示してくれるため、周囲が多少騒がしくても使えます。

クリップチューナーを使う方法は、初心者から上級者までが行っているメジャーなウクレレのチューニング方法です。

チューナーをウクレレのヘッドに装着
チューニングモードを「ウクレレ(U)」または「C」に設定
弦を1本ずつ鳴らし、チューナーの表示が中央に来るまでペグを調整

✅ おすすめチューナー例:KORG Pitchclip 2、SNARK SN6X

スマホアプリを使う【無料・便利】

スマホで簡単にチューニングできるアプリも多数あります。無料で使えるので気軽に使えます。

使い方はチューナーとほぼ同じで、アプリを起動して弦を鳴らすだけ。音が合えば「緑」で表示されるなど、視覚的にわかりやすく設計されています。

人気アプリ例(無料)

アプリ名対応OS特徴
Fender TuneiOS/Androidシンプルで視覚的に分かりやすい
Yousician TuneriOS/Android音感トレーニング機能付き
GStringsAndroid高性能・細かい設定が可能
Tuner LiteiOSピッチ表示が滑らかで初心者向け

普段クリップチューナーを使う場合でも入れておくのがおすすめ。クリップチューナーが電池切れした場合も、焦ることなくウクレレのチューニングをできます。

耳で合わせる【上級者向け】

音感を鍛えるには「耳チューニング」も効果的です。

方法:

  • チューニング音(ピアノやYouTube動画など)を基準に、自分のウクレレの弦を合わせる
  • 他の楽器(ギター・ピアノ)と一緒に演奏する際は、この方法が必須です

【参考】YouTubeで「ukulele tuning sound」と検索すると、各弦のチューニング音を再生できる動画が多数あります。

4. チューニングが合わないときの原因と対処

原因解決策
ペグがゆるんでいるペグをしっかり締める
弦が古くなっている新しい弦に張り替える
弦がなじんでいない張った直後は何度もチューニングする必要あり
湿度・気温の影響ケースや湿度調整グッズで保管環境を整える
ナット・サドルに問題あり専門店で調整・修理してもらう

Low-Gチューニングとは?(High-Gとの違い)

音の違いを比較(図解)

High-G(標準)

4弦  G4 ───┐

3弦  C4 ──┐│

2弦  E4 ─┐││

1弦  A4 ─┘┘┘

Low-G(カスタム)

4弦  G3 ←低音

3弦  C4

2弦  E4

1弦  A4

High-G(標準)
4弦 G4 ───┐
3弦 C4 ──┐│
2弦 E4 ─┐││
1弦 A4 ─┘┘┘

Low-G(カスタム)
4弦 G3 ←低音
3弦 C4
2弦 E4
1弦 A4

Low-Gの特徴

  • 4弦が低音になるので、音域が広くなり重厚な響きが得られる
  • 弾き語りやソロ演奏に向いている
  • 一部の曲ではTAB譜がLow-G専用になる場合がある

※Low-G化するには、専用の4弦(巻弦)に張り替える必要があります。

バリトンウクレレのチューニング

バリトンウクレレは、他のサイズとはチューニングが異なります

D-G-B-E(ギターの下4本と同じ)

弦の位置音名
4弦D
3弦G
2弦B
1弦E

ギター経験者にはなじみやすいですが、コードフォームやTAB譜が他サイズと異なるため、注意が必要です。

チューニングを長持ちさせるコツ

  • 弦を交換したら、軽く伸ばしてからチューニング
  • 練習前後にチューニングするクセをつける
  • ケースに保管し、急激な気温・湿度変化を避ける
  • 湿度は40〜60%をキープ(乾燥剤や加湿器を併用)

よくある質問(FAQ)

Q1. チューニングは毎回する必要がありますか?

はい、基本的には演奏前に毎回チューニングすることをおすすめします。弦は見た目には変わらなくても、弾いたり、時間が経つにつれて少しずつ伸びていき、音程がズレてしまいます。また、気温や湿度の変化でもチューニングが狂うことがあります。正しい音で演奏を楽しむためにも、習慣としてチューニングを行いましょう。

Q2. 弦を巻きすぎるとどうなりますか?

弦を巻きすぎると、弦の張力が強くなりすぎて切れてしまう可能性があります。また、ペグやナットといった部品に不必要な負担がかかるため、楽器自体の劣化を早めてしまうことも。チューナーの表示を見ながら、音程が合った時点で止めるのがポイントです。特に新品の弦は伸びやすいので、こまめな確認が重要です。

Q3. チューナーに「C」や「D」と出るのはなぜ?

これは、弦を鳴らしたときの音が本来の音程からずれていることを示しています。例えば、4弦(本来はG)が「C」と表示されている場合、チューニングが大きく低くなっている状態です。この場合はペグをゆっくり締めて(弦を張って)音を高くしながら、正しい音に合わせていきましょう。焦らず調整すればOKです。

Q4. チューナーで合っているのに音が変に聞こえるのはなぜ?

一見チューナーで「合っている」と表示されていても、実際の音が濁っていたり、違和感があることがあります。原因としては、弦が古くなっていて音程が安定しない、ペグの締め具合が甘い、ナットに弦が引っかかっている、などが考えられます。特に安価な弦や長期間使用している弦は音の伸びが悪くなります。弦の交換や、必要であれば専門店での調整も検討しましょう。

まとめ|チューニングを正しく覚えて、きれいな音を楽しもう!

ウクレレのチューニングは、正しい演奏の第一歩です。慣れるまではアプリやチューナーを使って手軽に行い、徐々に音感を育てていきましょう。

音がピタッと合ったウクレレは、それだけで気持ちよく響きます。練習の成果を最大限に引き出すためにも、毎回のチューニングを大切にしてくださいね。

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ここみ
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ウクレレの魅力に取り憑かれ、楽しみでウクレレを弾いています。愛しいウクレレの楽しさをたくさんの方に広げたいです。
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